構造・工法 STRUCTURE / CONSTRUCTION
防蟻対策
土台は米ヒバまたはヒノキの集成材を標準仕様
土台は水に強く腐りにくいことが不可欠です。その点、米ヒバは木に脂分が多いため水に強く、ヒバ独特の匂い(ヒノキチオール)があります。この匂いが白アリや腐朽菌を寄せ付けない効果を発揮します。ヒノキも強度があり、白アリや腐朽菌にも強く高耐久の樹種です。
また、基礎パッキンを採用し、床下のすみずみまで風を行きわたらせることにより、シロアリの発生を未然に防ぎ、建物の耐久性を向上させます。
竣工後10年以内のシロアリ被害に対し、最高1,000万円の安心保証
『しろあり保証1000』は「Jotoキソパッキング工法」を標準採用している設計・施工主体者が建設し、提供する木造住宅等の物件に、竣工後10年以内に蟻害が発生した場合、最高1,000万円を限度に賠償責任補償額の給付を保証するという制度です。
この保証は、「Jotoキソパッキング工法」の標準仕様に適合し、Joto指定3部材(キソパッキンまたはキソパッキンロング、気密パッキンロング、Joto防鼠付水切り)を使用している事が保証の条件となっています。
Jotoキソパッキング工法とは
自然の風を利用した床下換気でシロアリを寄せ付けない環境をつくる
「Jotoキソパッキング工法」は、基礎と土台の間にキソパッキンやキソパッキンロングを敷きこみ、自然の気流で床下全周換気を促すと同時に、基礎と土台を絶縁し、湿気が土台に上がることを防ぎます。玄関土間区画の気密パッキンロング、建物外周のJoto防鼠付水切りと合わせて使用することで、腐朽菌やシロアリからの被害を未然に防ぐ工法です。
Jotoキソパッキング工法の指定3部材を正しく施工する事で、基礎全周を換気口とし、自然の気流で床下の湿気を排出して床下空間を乾燥させます。
基礎と土台を絶縁することで湿 気が土台にあがることを防ぎ、建物の耐久性や建材の持つ性能を十分に発揮させます。
Jotoキソパッキング工法指定部材と役割
「キソパッキン」または、「キソパッキンロング」
「キソパッキン」「キソパッキンロング」は木のしなやかさと石の強さを兼ね揃えた「Joto複合素材」でできており、経年変化や荷重に対しても、優れた耐久性と安全性を発揮します。基礎と土台の間に敷きこむことで隙間をつくり、自然の気流を利用した全周換気を実現します。
「気密パッキンロング」
玄関まわりの気密が不十分だと、第三種換気の強制排気で負圧となる室内に、床下の湿った空気が框下のコンクリートと木部の隙間を通って流れ込み、木部を湿らせシロアリや腐朽の原因となってしまいます。玄関回りに「気密パッキンロング」を使用し隙間をなくすことで、室内に空気やカビ等が侵入するのを防ぎます。
「Joto防鼠付水切り」
「Joto防鼠付水切り」は、基礎を化粧モルタルで仕上げる際の定木代わりになるので、モルタルが床下換気孔部分に塗り込まれるのを防ぎ、「Jotoキソパッキング工法」の床下換気や壁体通気をサポートします。