古民家再生プロジェクト RENOVATING TRADITIONAL FOLK HOUSE
『枠の内』再生
古民家再生プロジェクト
ご家族に受け継がれた大切な家の歴史。
稀少価値の高い、立派な梁や柱を次の世代へと伝え残したい。
そんな施主さまの思いを叶えるため、枠の内再生プロジェクトがスタートしました。
作業工程 PROCESS
永年、ご家族とともに暮らし、富山の風雪にも耐えてきた立派な『枠の内』。
『枠の内』とは、太い大黒柱と大きな丸太梁を、金物を一切使用せずに組み上げた伝統的な建築方法です。現代では、同じ材料で再現することは難しく、費用も時間もかかる稀少価値の高いものとされています。
そこで『枠の内』を受け継ぎ、現代の生活スタイルにあった住まいへと再生するプロジェクトがスタートいたしました。
開始
『枠の内』を残し、どんどん解体されていきます。
養生
『枠の内』を組まれたまま移設し、シートに包み保護しました。
基礎工事が始まり、丈夫で頑固なダブル配筋が敷きつめられました。
基礎工事も終わり、いよいよ枠の内の据付作業です。養生してありました枠の内が再び蘇る瞬間です。
上棟の様子です。柱や梁がどんどん組まれていき、建物を囲むように断熱ボードを敷き詰めていきます。仕様はもちろん、外断熱工法。アキレス次世代型省エネ住宅です。
内部の木工工事も進み、柱や筋交いが組まれ、フローリングが敷き詰めれられていきます。また、天井も野縁が組まれ、サッシなどの取り付けも完了し、気密測定が行われました。
枠の内が再生され、100年以上もの時を経て、玄関へと蘇りました。
黒光りしているむき出しの太い梁や柱の力強さ。また、真っ白な白壁の美しさ。それらは現代の建材にはない風合いで、古材の素晴らしさをかもし出しております。
また、ご家族専用の内玄関を設け、収納も贅沢につくりました。
暮らしの中心となるLDKはなんと23帖。リビングには畳を敷きゆっくりと寛ぐことができます。キッチンは機能性を重視。家事室や食品庫を設け、野菜を洗ったりできる
専用の流し台も設置しました。隅々にまで使いやすさや便利な機能を施し、稀少な素材は残しつつ、現代の生活スタイルにあった住まいへと生まれ変わりました。